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学科紹介

職業実践専門課程
2年制・男女20名
2025年12月 8日

12月4日(木)、エアポートビジネス科2年生を対象に「福祉体験講座」を開催しました。
空港を利用されるお客様は、老若男女問わず、お手伝いを必要とされる方もいらっしゃいます。
そのため、ちょっとした気遣いで、誰もが安心して過ごせる空間をつくることが大切です。
今回は、岩沼市社会福祉協議会のご協力により、目や耳に障がいのある方を講師にお迎えし、手話・白杖・高齢者体験の3つのプログラムを実施しました。
エアポートビジネス科では授業に「手話」を取り入れています。
講師の方に各自の「名前」や「あいさつ」を見ていただき、皆さん上手だとお褒めの言葉をいただきました。
さらに、空港でよく使われる手話も教えていただきました。
「東京」「大阪」「名古屋」「仙台」などの地名や、「時間」を表す数字などです。
最後に、声がけする際の対応や、正しい声がけの仕方も学びました。
耳の不自由な方に知らせるときは、目の前で優しく手を振り、気づいていただくよう心掛けます。
それでも気づいていただけない場合は、急に体に触れるのではなく、優しく肩を軽く叩くことがポイントです。
強く叩くのはNG。これは高齢者への声がけでも同じです。




白杖を持っている方は「何も見えない」と思われがちですが、実際には視野が狭い方や、真ん中が見えにくい方、奥行きがつかみにくい方が多いそうです。
案内する際は、ナナメ前から声をかけると安心感を持ってもらえます。
さらに、杖をお持ちでない反対側に立ち、手を肩に乗せるか、自分の肘をつかんでもらって歩き、「右」「左」「前方」「○○センチ前方に階段」など、具体的な声がけをすることが大切だと教わりました。


アイマスクを付けて白杖体験をしました。
普段生活している学校でも、見えなくなるとどれほど心細いかを実感できました。
要所で具体的な声がけが必要だということも体験を通して理解できました。




高齢者体験では、イヤーマフや体に重りをつけて、動きにくい状態で歩いてみました。
思うように体が動かせず、声も聞こえにくいため、自分が大きな声を出してしまうなど、高齢者の気持ちに気づくきっかけになったようです。




今回の講座を通して、ほんの少しの気遣いで、誰もが安心して過ごせる空間をつくれることを学べたと思います。
この講座を企画・運営してくださった岩沼市社会福祉協議会とゲストティチャーの森さま、たけこま会の皆さま、ありがとうございました。